世界で最も有名なオンライン旅行プラットフォームの一つを運営するBooking.comがニューヨークに新しいオフィスをつくりました。建築およびインテリアデザインを手がけたのはTPGArchitecture。
移転前はマンハッタンのダウンタウンにオフィスがあった同社が新たに選んだのはニューヨーク,28LibertyStreet。このプロジェクトは建物の2つをまたがり、約5,000平方メートルの大きさのオフィススペースで、ニューヨークのオフィスで働く従業員にとって刺激的で、居心地の良いスペースを目指してつくられました。
新オフィスのテーマは、従業員の質の高い働きやすさと、仕事のパフォーマンスを向上させつつ、創造性と社員同士のコラボレーションを活性化させることでした。
オランダに本社のある同社にとって、海外オフィスは地域ごとの環境の影響を受けてつくられるため、このニューヨークの新しいオフィスは「ニューヨーク」という場所を特に意識してつくられました。世界中、都市ごとにデザインも建築も特徴があります。そこで同社はニューヨークらしく、建物の空間の魅力をそのまま活かし、むき出しの天井と磨いたコンクリートの床をそのまま利用し、インダストリアルな雰囲気を表現しました。
集中して仕事ができるワークスペースのガラスには、ニューヨーク市の5つの行政区の地元の通りの絵が描かれていたりなど、近隣と共生することをテーマにしています。窓や壁画などのグラフィックは、同社らしさを表現するのに役立っています。
また、全体的にオープンなワークスペースと、使い勝手のいいカフェには、眺めのいい席、スツール、長椅子などの数多くの座席があり、広いオープンスペースがつくられました。
また2つのフロアを気軽に行き来できる内階段にすることで、従業員同士のコミュニケーション活性化にさらに役立っています。
このような素晴らしいオフィスから生まれる同社製品やサービスがこれからの世界にどのような影響を与えていくのか楽しみで仕方ありません。