LinkedInのオフィスは、上海のローカル要素と、オンラインサービス企業大手のグローバルなブランドアイデンティティと文化の3つが調和したデザインで仕上げられました。
モーザー・アソシエイツは、中国上海にあるLinkedInのオフィスに、その文化とブランド・アイデンティティを反映した空間をデザインして欲しいと依頼されました。
2014年に中国に進出して以来、LinkedInはそのビジネスを雪だるま式に拡大してきました。加速する成長と発展により、LinkedInは人材を惹きつけ、イノベーションをサポートするために、柔軟で創造的な職場環境を必要としていました。シリコンバレーとニューヨークのオフィスをモーザー・アソシエイツに依頼した後にさらに上海のオフィスも彼らに依頼する事になったのです。
LinkedInらしさ
LinkedInは、物理的な空間が企業文化、ビジョン、価値を体現するものであり、すべてのオフィス空間はその地域の文化を反映したものであるべきだと考えます。
“パークライフ “というデザインコンセプトは、上海のダウンタウンにある人民広場からインスピレーションを得ています。人民広場は、上海で最も古い公共空間の一つであり、上海のエネルギーと文化を垣間見ることができます。
ワークプレイスには、上海を象徴するさまざまな要素が盛り込まれています。ランドマークとなる建物の絵や、公園でよく見られる扇子踊りをイメージした特注のランプ、地域の文化に合わせたユニークな家具など、さまざまなものがあります。
クリエイティブエージェンシーのTheOrangeblowfishと密接に連携し、LinkedInとその場所ならではのアーティスティックな環境をデザインしました。
ユーザーセントリックな体験
オフィスの前面部は暖色系でまとめられ、文化的な刻印のある家具、ランプ、カーペットが配置されています。フレンドリーでオープンなオフィス空間は、LinkedInの「メンバー・ファースト」を体現しており、お客様やパートナーを温かく迎え入れています。
エントランスに面したブランドロゴは、飾り窓のような形をしています。伝統的なデザインの影響を受け、街のスカイラインと対比させることで、視覚的な深みとインスピレーションを与えています。
また、様々な形状の照明が空間を照らし、配置されるアート作品を際立たせています。
人のためのデザイン
オフィス空間は、ユーザーのウェルビーイングを向上させるように設計されています。質の高い照明デザイン、音響、人間工学に基づいた家具など、すべてが健康的な職場環境を実現するために貢献しています。
キッチンは、多目的に利用できるホスティングスペースで、広く壮大な街の景色を眺めることができます。
ワークエリアにはブース、小さなオープンコラボレーションエリア、密閉されたミーティングルーム、電話ボックス、トレーニングスペースがあり、さまざまなスタイルの仕事をサポートします。
モーザー・アソシエイツはLinkedInとのコラボレーションにより、同社のユニークなブランドアイデンティティを表現した、健康的でダイナミックなワークプレイスをデザインする事ができたのです。上海の文化を反映し、LinkedInの中国における長期的な発展とビジネスビジョンをサポートする空間となりました。