建築事務所Form4 Architectureの建築家とデザイナーのチームは、カリフォルニア州マウンテンビューにある世界的な検索エンジン企業Googleの新オフィスを設計しました。
Form4 Architectureは、1854年から続くベイエリアの著名な産業である塩の生産の物語を称える、モダンで洗練されたワークプレイスを作りました。デザインは、サウスベイの歴史や景観の特徴、自然と産業の合流点を活かしています。
ワークプレイスには、216席のアルフレスコダイニングを備えた3つのブランドカフェ、ロッカールームと屋外エクササイズエリアを備えたフィットネスセンター、グループでの交流やプライベートな会話に使える様々な形状のミーティングルーム、会社説明やゲストスピーカー用に「Tech Talk」と名付けられた178席のオーディトリウム、ハイテク企業のサステナビリティへの忠誠を示す、50の電気自動車充電スタンドがあります。
天井は、サンフランシスコ湾にある塩田をイメージした形状で、吸音効果もあります。照明器具や座席の配置は、塩の分子構造と幾何学的な形状をイメージしています。カリフォルニア州ドローブリッジ(かつてサラインシティと呼ばれたゴーストタウン)の素朴な美しさと周囲の塩沼は、レセプションエリアの色彩と素材感に反映されています。ウッドパーティション、ガラスウォール、メタルメッシュスクリーンは、オフィスエリア間の境界を明確にしながらも、視覚的なつながりを持たせ、自然光の透過を可能にしています。レセプションとカフェをつなぐTech Talkの回廊は、植栽、木材、金属と素材感を変化させながら、湾を抽象的に表現しています。
1階のアメニティスペースの約40%を占めるフィットネスセンターは、ロッカールーム、リフレッシュバー、屋外エクササイズエリアなどを備えています。フィットネスエリアには、エアロビクスマシン(屋外に面した窓際に設置)、ウェイトトレーニング、マシンなどを設置し、トレーナーやインストラクターによるグループエクササイズも行えるようにしています。「フィットネスセンターの入り口にあるガラスの壁には、湾の歴史的な地図が描かれ、ベンチは海岸の露頭をイメージしています」とForm4 Architectureは述べています。