動画の見方
オフィスツアー動画は、縦か横かで中身が変わる
オフィスツアー動画には、スマートフォン向けの縦と、これまでどおりの横があります。同じ「オフィスツアー」でも、この2つは別の用途で作られています。364本を数えて確かめました。
当サイトが収録しているオフィスツアー動画は364本、会社数で319社。そのうち283本(78%)が、会社自身の公式チャンネルが公開したものです。
尺は6.7倍ちがう
再生時間が分かる動画で中央値を取ると、こうなります。
| 画面比 | 本数 | 尺の中央値 |
|---|---|---|
| 縦(スマートフォン向け) | 60本 | 41秒 |
| 横 | 304本 | 273秒(4分33秒) |
6.7倍の差があります。これは編集の巧拙ではなく、はじめから別のものとして作られているということです。 縦の41秒に入るのは、せいぜいエントランスと執務フロアと、目を引く一角がひとつ。 横の4分33秒には、フロアごとの案内や、社員のインタビューが入ります。
縦は5年で3%から25%へ
公開年ごとに、縦の比率を数えました。
| 公開年 | 縦 | 横 | 縦の比率 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 1本 | 32本 | 3% |
| 2022年 | 4本 | 24本 | 14% |
| 2023年 | 10本 | 60本 | 14% |
| 2024年 | 12本 | 44本 | 21% |
| 2025年 | 19本 | 56本 | 25% |
| 2026年(9月1日まで) | 14本 | 56本 | 20% |
4年で3%から25%まで上がりました。ただし横がなくなったわけではありません。 横の本数自体は2021年の32本から2025年の56本へ増えています。縦が足されたのであって、置き換わってはいない。
調べる側は、どちらを見るか
ある会社のオフィスを知りたくて動画を探すとき、この違いは実用的な意味を持ちます。
- 縦だけしかない会社——エントランスと雰囲気は分かりますが、執務スペースやフロア構成は、まず映りません。会社概要ページで所在地を確かめるほうが早いことがあります。
- 横がある会社——フロアの数、食堂やラウンジの有無、席の配置まで見えます。求人票に書かれない情報は、ほぼこちらに入っています。
当サイトの各社ページでは、縦横の両方を並べて置いています。会社を絞り込む段階では縦を、入社後の働き方を想像する段階では横を、という使い分けが実際的です。
業種によって出す・出さないが分かれる
動画のある会社を業種で数えると、上位はこうなります(当サイトで業種を確認できた会社に限る)。
| 業種 | 動画の本数 |
|---|---|
| 情報・通信 | 64本 |
| 建設・不動産 | 22本 |
| 人材・教育 | 17本 |
| 小売 | 10本 |
| コンサル | 10本 |
情報・通信が突出しています。人材の獲得競争が激しく、オフィスが採用の材料になりやすい業種です。 逆に言えば、製造業や金融の会社は、オフィス動画を出していないことのほうが普通です。動画がないことは、その会社のオフィスが良くないという意味ではありません。
当サイトが収録している企業は2,897社で、そのうちオフィスツアー動画があるのは319社(11%)。 残りの9割の会社については、住所・建物・設計者といった、公表されている事実だけを載せています。