動画の見方
社屋を建てた会社の動画は2分、ビルに移った会社の動画は7分半
自分たちで建てた会社と、できているビルに入った会社。オフィス動画はこの2つで、長さも中身も所在地も分かれます。595本を数えて確かめました。
オフィスの動画は、たいてい何かがあったときに撮られます。建てた、移った、直した。 タイトルにその語が入っている動画を数えると、595本のうち145本(24%)が該当しました。4本に1本です。
尺が3.3倍ちがう
| タイトルに入る語 | 本数 | 尺の中央値 | 公式チャンネル |
|---|---|---|---|
| 社屋 | 16本 | 139秒(2分19秒) | 11本 |
| 改装・リニューアル・リノベ | 14本 | 194秒(3分14秒) | 12本 |
| 新オフィス・新事務所・新本社 | 91本 | 269秒(4分29秒) | 66本 |
| 移転 | 38本 | 455秒(7分35秒) | 34本 |
| (全体) | 595本 | 225秒(3分45秒) | 435本 |
「社屋」の139秒と「移転」の455秒で、3.3倍の差があります。公式チャンネルの比率はどちらも7〜9割で、ほとんど変わりません。 つまり作り手が違うのではなく、撮るものが違うということです。
建てた会社は建物を、移った会社は理由を映す
社屋の動画は、外観から入ります。竣工した建物そのものが主役なので、外を一周して、中に入って、式典があれば式典を映せば終わります。 たとえば大冷工業の四日市支店の動画は251秒で、新社屋「YOUR BASE」の完成式典がそのまま入っています。
移転の動画は、建物が自分のものではありません。だから建物そのものは説明の材料になりにくく、代わりに「なぜ移ったか」が中身になります。 フロアごとのコンセプト、席の決め方、部署をまたぐ動線。人が出てきて話す構成になり、長くなります。
どちらを見るかは、知りたいことで決まります。
- 建物や設備を知りたい——社屋の動画。短いぶん、外観・階数・駐車場・倉庫といった物理的な情報が密に入っています。
- 働き方を知りたい——移転の動画。座席の運用や部署の配置など、求人票に書かれないことが話されます。
社屋は東京に1件だけ、移転は8割が東京
所在地まで確認できている会社に限って、都道府県を数えました。
| 所在地が判明 | 東京都 | それ以外 | |
|---|---|---|---|
| 社屋(16本) | 8件 | 1件 | 大阪2・愛知2・北海道1・宮城1・神奈川1 |
| 移転(38本) | 17件 | 13件 | 大阪2・神奈川1・北海道1 |
社屋を建てた会社で東京は8件中1件、移転した会社では17件中13件が東京でした。 母数は小さいので断定はしませんが、土地を持って建てられる場所と、ビルを借りて移る場所が分かれているという、地価からすれば当たり前の形がそのまま出ています。
会社を調べる側から見ると、これは実用的な話です。 地方の会社を調べていて社屋の動画が出てきたら、その建物はその会社のものである可能性が高い。 東京の会社で移転の動画が出てきたら、その会社は数年後に別のビルにいるかもしれない。当サイトに載っている住所も、そのときは書き換わります。
2026年は45本
公開年ごとに、この145本がどう増えたかを見ます。
| 公開年 | 全体 | 建てた・移った・直した | 比率 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 41本 | 13本 | 32% |
| 2022年 | 42本 | 12本 | 29% |
| 2023年 | 88本 | 22本 | 25% |
| 2024年 | 69本 | 16本 | 23% |
| 2025年 | 102本 | 22本 | 22% |
| 2026年(9月18日まで) | 211本 | 45本 | 21% |
本数は増え続けていますが、比率は32%から21%へ下がっています。 以前は「何かあったとき」しか撮られなかったオフィス動画が、何もなくても撮られるようになったということです。 理由のない、ただ日常のオフィスを映しただけの動画が増えています。調べる側には、そのほうがありがたい。